『イミダゾールジペプチド』を徹底解剖(1)『イミダゾールジペプチド』の正体

『イミダゾールジペプチド』の発見と歴史

聞き慣れないこの成分。実はその発見は意外と古く、1900年までさかのぼります。
最初はほ乳類の骨格筋中で発見されましたが、その後様々な種類の脊椎動物でも発見され、渡り鳥を祖先に持つガチョウの骨格筋中に豊富に含まれていることが分かりました。
中でも『イミダゾールジペプチド』の濃度が高かったのは、羽を動かす胸肉の部分。
私たちは渡り鳥が2週間以上も休むことなく飛び続けられる理由(パワーの源)がここにあると考えました。
その後、2006年に「疲労」の程度を数値化することに成功したのをきっかけに、『イミダゾールジペプチド』と『抗疲労』の研究は飛躍的に発展します。 『イミダゾールジペプチド』の発見と歴史 画像

『イミダゾールジペプチド』の抗酸化作用

イミダゾールジペプチド』とはヒスチジン(または1-メチルヒスチジン)とβ-アラニンのジペプチドである「カルノシン」と「アンセリン」のことです。
イミダゾールジペプチド』の抗酸化作用は1988年にAmes博士(変異原性試験の開発者)らのグループによって報告されました。
カルノシン」も「アンセリン」もヒトが摂取すると、血液中で速やかに単独のアミノ酸に分解され、骨格筋中に移行し「カルノシン」に再合成されると考えられています。
そのとき、抗酸化作用が発揮されます。
この抗酸化作用について、ヒトの疲労試験で酸化ストレスマーカーを用いて、その変化がはっきりと確認できたのはなんと『イミダゾールジペプチド』だけだったのです。