イミダゾールジペプチドの一つで、主にカルノシンとアンセリンとバレニンが挙げられます。動物の脳、心臓、肝臓、腎臓、神経系や骨格筋など広く分布しています。身近な食品では、特に、鳥の胸肉に多く含まれています。人の生体内では、筋pH低下の緩衝作用やイミダゾール基による抗酸化作用を持つことが、現在報告されています。
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イミダゾール基を有するアミノ酸結合体の総称。
酸素が科学的に活性になった化学種を指す用語。酸化力の強い活性酸素は、マイナスの電子を持ち安定を図るためプラスの電子と反応しようとします。この反応が、細胞の酸化の原因といわれています。本来は、細菌から身体を守る働きをもっていますが、過剰になると細胞や遺伝子にダメージを与え、老化や疾病、ガンの原因となります。
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生体内で酸化反応と抗酸化反応のバランスが乱れ、活性酸素種が過剰になり、酸化状態に傾くことをいいます。その結果、生体を構成している核酸、タンパク質、脂質などを酸化し、生体に傷害が生じます。
活性酸素を取り除く作用を抗酸化作用といいます。つまり、体内の酸化を「さびた状態」とするなら、体の中をさび付かせないようにする作用です。この作用により、生活習慣病の予防や老化を抑制します。また、その働きをもつ物質を「抗酸化物質」、その働きをもつ成分を「抗酸化成分」といいます。
疲労からの復帰を早める「疲労回復」と、疲労しにくい状態を作る「疲労予防」の双方向から、疲労に打ち克つこと。
β-アラニンとヒスチジンからなるジペプチド。カルノシンは人などの哺乳類では、筋肉や神経組織に高濃度に存在します。
ヒスチジンとアラニンという2つのアミノ酸が結びついたアミノ酸の一種。主にマグロ、カツオなどの高速回遊魚の筋肉組織内に多く含まれています。
アデノシン三リン酸(Adenosine TriPhosphate)の略で、生命のエネルギーの源といわれています。ATPは、アデノシンという物質に3つのリン酸基(P)が結合した構造をしています。ATP分解酵素の働きのよってATPが加水分解すると、一つのリン酸基(P)がはずれてADP(アデノシン二リン酸)になり、その際にエネルギーを放出します。このエネルギーを使って、筋肉の収縮が行われます。もともと、筋肉の内部に蓄えられているATPの量はごくわずかであり、それだけを使って運動をしようとしても、筋肉は1秒以上収縮することもできません。したがって、長時間運動を続けるにはADPからATPを再合成してATPを供給し続けなければなりません。この仕組みをATP産生といいます。