日本が最先端!?
「最新の疲労研究と対策」

疲労大国だった
日本

労働者の約7割もの人々が
疲労感を抱えている

たかが「疲れ」と侮ってはいけない

2002年に行われた厚生労働省による調査で、普段の仕事での身体の疲れの程度をみると、「とても疲れる」とする労働者の割合は14.1%、「やや疲れる」58.2%であり、「疲れる」とする労働者はあわせて72.2%となっていました。約7割もの労働者が疲れを抱えているという日本。「たかが疲れ…」と侮っていると、深刻な病気の要因にもなってしまいます。
(出典)平成14年度労働者健康状況調査:厚生労働省より

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疲れは体からのシグナル。ほっておくと病気の原因に!?

産官学連携の、
抗疲労
食薬開発プロジェクト

国をあげて取り組んできた
抗疲労成分の研究

産官学が連携し
研究が進められている

疲労や疲労回復製品の開発への期待が高まる中、本当に疲労対策に効果がある医薬品や食品を開発すべく、「健康予防医療産業振興プロジェクト」を推進する大阪市、大阪市立大学などの5つの大学、大手食品メーカーや医薬品メーカーなど18社が連携して行ったのが「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」です。

産官学が連携し抗疲労や疲労回復について研究

ヒト臨床試験を通じて
実証された抗疲労効果

「抗疲労成分」の研究では、まず、「抗疲労」効果があるとイメージされる食品成分を23種ピックアップ。
それから綿密な研究を重ねることで「抗疲労」効果が確認できる6種の成分を発見しました。

抗疲労効果を見極める綿密な研究

抗疲労効果が最も高かったのが
「イミダゾールジペプチド」

ロジェクトの成否を分けたのは、臨床試験で疲労を数値化した「バイオマーカー技術」の導入でした。その高い技術により、臨床試験の結果を正確に測定でき、イミダゾールジペプチドの高い抗疲労効果を科学的に証明することができたのです。
その結果、6種類の成分の大半に「抗酸化」作用があることがわかりましたが、なかでも骨格筋への移行が多く、筋組織において強い抗酸化作用を示し、抗疲労効果が顕著に現れた成分が鶏肉抽出成分「イミダゾールジペプチド」だったのです。

イミダゾールジペプチドの高い抗疲労効果を科学的に証明

臨床試験により身体的な
疲労感の軽減効果が実証

ミダゾールジペプチド400mgを4週間継続摂取させた後、4時間(1時間×4セット)のエアロバイク漕ぎによる身体作業負荷を与え、その後のテスト・検査により、疲労に対する有効性を検討しました。
1日にイミダゾールジペプチド400mgを4週間摂取した場合、身体的パフォーマンスの低下抑制との低減作疲労感上昇用がみられました。
このことから、イミダゾールジペプチドには、肉体疲労に対する抗疲労効果および疲労感を緩和させる働きがあることが分かりました。

イミダゾールジペプチドを摂取し身体作業負荷を与えたテストの結果、抗疲労効果を緩和させる働きが!

日常生活での身体的な
疲労感にも効果が実証

「日常的な作業の中でほぼ毎日、疲労感を自覚している」という人を3つのグループに分け、イミダゾールジペプチド200mg、400mg、またはプラセボ(偽薬)を8週間継続摂取し疲労感の軽減に対する有効性を検討しました。
イミダゾールジペプチド200mg、400mgを摂取したいずれの場合も、日常生活における身体的な疲労感に対する有意な低下が確認されました。また、その効果はイミダゾールジペプチド400mgを摂取した時がより高いことが分かりました。

日常生活での身体的な疲労感にも効果が実証

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疲労研究、対策
ここまで進んでいた!?

将来的には保険適用も!?
「ヒトヘルペスウイルス
6,7型の疲労度検査」

ヒトヘルペスウイルスは宿主の健康状態によって逃げ出す?

年、疲労そのものを客観的に測る指標の開発が進んでいます。
その中で注目されているのは「ヒトヘルペスウイルス」です。現在、8種類が発見されていますが、そのうち6型(HHV-6)と7型(HHV-7)に疲労との関わりがあることがわかっています。
このウイルスは幼い頃に誰もが感染するウイルスで、感染後ずっと体内にすみつきます。
「ヒトヘルペスウイルス」は、宿主である人間の体が健康な状態にあるときは穏やかに体内で暮らしているのですが、ひとたび体調不良や病気になって健康に黄色信号がともると、それをいち早く察知して自ら逃げ出そうとします。
その性質を利用した日常的な疲労度の測定に関して「ヒトヘルペスウイルス」よって測定する方法の開発が進められています。
将来的には客観的疲労度の測定が容易になって疲労が蓄積する前に対策ができるようになるかもしれません。

将来唾液から疲労度が簡単に分かるかも。

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すでに実用化済み
「脈派で図る疲労度計」

2~3分で交感神経、
副交感神経の状態を測定

近は自分の疲労度が簡易的に計測できる機器が開発されています。「疲労度計」はわずか2〜3分間指を差し込むだけで、自律神経の機能年齢や交感神経、副交感神経の状態を測定でき、結果はプリントアウトされて「正常」「注意」「要注意」で疲労度を客観的に評価することができます。

脈派で図る疲労度計

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2016年初実用化
「疲労回復CPAP」

睡眠時の呼吸負荷を
軽減するようプログラミング

びきは、睡眠中に気道が狭くなって生じる現象です。
そのことで呼吸が著しく障害され、必要量の空気を肺に送り込むのに莫大なエネルギーを消費するだけでなく、呼吸をつかさどる自律神経に大きな負担をかけてしまいます。
大阪市立大学医学部疲労医学講座は、睡眠中のいびき低呼吸に応じて送り込む空気圧を調整する「疲労回復CPAP(シーパップ)」の実用化のシステムを開発しました。
疲労回復CPAP」は、いびきをかきやすい健常者向けに特別に開発されたもので、睡眠時の呼吸負荷を軽減し睡眠時の疲労回復を促すようプログラミングされています。
「疲労回復CPAP」は、熟睡感のある質の高い睡眠を得るだけでなく、自律神経及び呼吸にかかる負担を軽減できることで疲労回復が期待できます。

睡眠時の疲労回復を促すCPAP

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健康科学
イノベーションセンター

「産・官・学・医・消(費者)」
と、新しいコンセプトの施設

康科学イノベーションセンターは、大阪駅とつながるグランフロント大阪の北館に抗疲労をはじめとする健康科学に関する研究拠点として開設された、大阪市立大学のセンターです。
センターでは疲労測定器での疲労度測定や、疲労への理解を深めるための資料や展示、またどんな製品や解決方法があるのかを探っていただく場であることを目的にしています。
このように、大学や研究機関、企業、医療機関が提携するだけではなく、一般の方々も参加するという「産・官・学・医・消(費者)」の新しいコンセプトの施設になっており、 将来「健康科学イノベーションセンター」が思わぬ企業や研究所とコラボレーションし、新しい「抗疲労」製品を提供しているかもしれません。
グランフロント大阪に来られたときは一度センターに立ち寄られてはいかがでしょうか。

健康科学イノベーションセンター

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