日本が最先端!?
「最新の疲労研究と対策」


抗疲労研究の最新情報2019

抗疲労研究の最新情報2019

疲労大国だった
日本

労働者の約7割もの人々が
疲労感を抱えている

たかが「疲れ」と侮ってはいけない

2002年に行われた厚生労働省による調査で、普段の仕事での身体の疲れの程度をみると、「とても疲れる」とする労働者の割合は14.1%、「やや疲れる」58.2%であり、「疲れる」とする労働者はあわせて72.2%となっていました。約7割もの労働者が疲れを抱えているという日本。「たかが疲れ…」と侮っていると、深刻な病気の要因にもなってしまいます。
(出典)平成14年度労働者健康状況調査:厚生労働省より

さらに2024年に実施された最新の調査でも、日本人の疲労状態は深刻さを増しています。
一般社団法人日本リカバリー協会が2024年に実施した全国10万人規模の「日本の疲労状況2024」調査によると、20~79歳の日本人のうち約8割が「疲れている」と回答しており、疲労を感じている人の割合は依然として高い水準にあります。
特に、日常的に強い疲労感を抱える「高頻度疲労層」は年々増加傾向にあり、2024年時点でも働く世代を中心に慢性的な疲れが社会全体の課題となっていることが示されています。
(出典)一般社団法人日本リカバリー協会_全国10万人「日本の疲労状況2024」調査


疲れは体からのシグナル。ほっておくと病気の原因に!?

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産官学連携の、
抗疲労
食薬開発プロジェクト

国をあげて取り組んできた
抗疲労成分の研究

産官学が連携し
研究が進められている

疲労や疲労回復製品の開発への期待が高まる中、本当に疲労対策に効果がある医薬品や食品を開発すべく、「健康予防医療産業振興プロジェクト」を推進する大阪市、大阪市立大学などの5つの大学、大手食品メーカーや医薬品メーカーなど18社が連携して行ったのが「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」です。

産官学が連携し抗疲労や疲労回復について研究

ヒト臨床試験を通じて
実証された抗疲労効果

「抗疲労成分」の研究では、まず、「抗疲労」効果があるとイメージされる食品成分を23種ピックアップ。
それから綿密な研究を重ねることで「抗疲労」効果が確認できる6種の成分を発見しました。

抗疲労効果を見極める綿密な研究

抗疲労効果が最も高かったのが
「イミダゾールジペプチド」

ロジェクトの成否を分けたのは、臨床試験で疲労を数値化した「バイオマーカー技術」の導入でした。その高い技術により、臨床試験の結果を正確に測定でき、イミダゾールジペプチドの高い抗疲労効果を科学的に証明することができたのです。
その結果、6種類の成分の大半に「抗酸化」作用があることがわかりましたが、なかでも骨格筋への移行が多く、筋組織において強い抗酸化作用を示し、抗疲労効果が顕著に現れた成分が鶏肉抽出成分「イミダゾールジペプチド」だったのです。

イミダゾールジペプチドの高い抗疲労効果を科学的に証明

臨床試験により身体的な
疲労感の軽減効果が実証

ミダゾールジペプチド400mgを4週間継続摂取させた後、4時間(1時間×4セット)のエアロバイク漕ぎによる身体作業負荷を与え、その後のテスト・検査により、疲労に対する有効性を検討しました。
1日にイミダゾールジペプチド400mgを4週間摂取した場合、身体的パフォーマンスの低下抑制との低減作疲労感上昇用がみられました。
このことから、イミダゾールジペプチドには、肉体疲労に対する抗疲労効果および疲労感を緩和させる働きがあることが分かりました。

イミダゾールジペプチドを摂取し身体作業負荷を与えたテストの結果、抗疲労効果を緩和させる働きが!

日常生活での身体的な
疲労感にも効果が実証

「日常的な作業の中でほぼ毎日、疲労感を自覚している」という人を3つのグループに分け、イミダゾールジペプチド200mg、400mg、またはプラセボ(偽薬)を8週間継続摂取し疲労感の軽減に対する有効性を検討しました。
イミダゾールジペプチド200mg、400mgを摂取したいずれの場合も、日常生活における身体的な疲労感に対する有意な低下が確認されました。また、その効果はイミダゾールジペプチド400mgを摂取した時がより高いことが分かりました。
こうした効果が期待できるイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)は、食品やサプリメントから摂取することができます。

日常生活での身体的な疲労感にも効果が実証

食品からイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)を摂取

ミダゾールジペプチド(イミダペプチド)は、鶏むね肉をはじめとした一部の肉類に多く含まれています。中でも鶏むね肉は含有量が非常に高く、日常の食事に取り入れやすいためおすすめです。加熱調理しても成分は比較的安定しており、日々の食卓に活用することで、無理なく摂取できます。

サプリメントからイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)を摂取

り手軽にイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)を摂取したい場合は、イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)配合のサプリメント・ドリンクの利用がおすすめです。忙しい日常の中でも継続しやすくなっています。

イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)を効果的に摂取する方法はこちら

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疲労研究、対策
ここまで進んでいた!?

将来的には保険適用も!?
「ヒトヘルペスウイルス
6,7型の疲労度検査」

ヒトヘルペスウイルスは宿主の健康状態によって逃げ出す?

年、疲労そのものを客観的に測る指標の開発が進んでいます。
その中で注目されているのは「ヒトヘルペスウイルス」です。現在、8種類が発見されていますが、そのうち6型(HHV-6)と7型(HHV-7)に疲労との関わりがあることがわかっています。
このウイルスは幼い頃に誰もが感染するウイルスで、感染後ずっと体内にすみつきます。
「ヒトヘルペスウイルス」は、宿主である人間の体が健康な状態にあるときは穏やかに体内で暮らしているのですが、ひとたび体調不良や病気になって健康に黄色信号がともると、それをいち早く察知して自ら逃げ出そうとします。
その性質を利用した日常的な疲労度の測定に関して「ヒトヘルペスウイルス」よって測定する方法の開発が進められています。
将来的には客観的疲労度の測定が容易になって疲労が蓄積する前に対策ができるようになるかもしれません。

将来唾液から疲労度が簡単に分かるかも。

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すでに実用化済み
「脈派で図る疲労度計」

2~3分で交感神経、
副交感神経の状態を測定

近は自分の疲労度が簡易的に計測できる機器が開発されています。「疲労度計」はわずか2〜3分間指を差し込むだけで、自律神経の機能年齢や交感神経、副交感神経の状態を測定でき、結果はプリントアウトされて「正常」「注意」「要注意」で疲労度を客観的に評価することができます。

脈派で図る疲労度計

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2016年初実用化
「疲労回復CPAP」

睡眠時の呼吸負荷を
軽減するようプログラミング

びきは、睡眠中に気道が狭くなって生じる現象です。
そのことで呼吸が著しく障害され、必要量の空気を肺に送り込むのに莫大なエネルギーを消費するだけでなく、呼吸をつかさどる自律神経に大きな負担をかけてしまいます。
大阪市立大学医学部疲労医学講座は、睡眠中のいびき低呼吸に応じて送り込む空気圧を調整する「疲労回復CPAP(シーパップ)」の実用化のシステムを開発しました。
疲労回復CPAP」は、いびきをかきやすい健常者向けに特別に開発されたもので、睡眠時の呼吸負荷を軽減し睡眠時の疲労回復を促すようプログラミングされています。
「疲労回復CPAP」は、熟睡感のある質の高い睡眠を得るだけでなく、自律神経及び呼吸にかかる負担を軽減できることで疲労回復が期待できます。

睡眠時の疲労回復を促すCPAP

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健康科学
イノベーションセンター

「産・官・学・医・消(費者)」
と、新しいコンセプトの施設

康科学イノベーションセンターは、大阪駅とつながるグランフロント大阪の北館に抗疲労をはじめとする健康科学に関する研究拠点として開設された、大阪市立大学のセンターです。
センターでは疲労測定器での疲労度測定や、疲労への理解を深めるための資料や展示、またどんな製品や解決方法があるのかを探っていただく場であることを目的にしています。
このように、大学や研究機関、企業、医療機関が提携するだけではなく、一般の方々も参加するという「産・官・学・医・消(費者)」の新しいコンセプトの施設になっており、 将来「健康科学イノベーションセンター」が思わぬ企業や研究所とコラボレーションし、新しい「抗疲労」製品を提供しているかもしれません。
グランフロント大阪に来られたときは一度センターに立ち寄られてはいかがでしょうか。

健康科学イノベーションセンター

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国内の主な研究機関
学会活動

労・抗疲労に関する研究や情報発信は、大学・企業・学会など複数の組織で行われています。ここでは代表的な国内の研究機関や学会活動を紹介します。

イミダゾールジペプチド研究会

ミダゾールジペプチド研究会は、旧「カルノシン・アンセリン研究会」から名称変更し、イミダゾールジペプチド(カルノシン・アンセリン・バレニン)を中心とした機能性ペプチドの研究・情報発信を行っている団体です。研究会では、講演要旨集の公開や研究発表を通じて健康・長寿への寄与を目指した活動が進められています。
イミダゾールジペプチド研究会

日本ハム中央研究所

本ハム中央研究所は、食と健康をテーマに食肉素材や加工品の機能性を科学的な視点で解明する研究を進めています。特に食肉中に含まれるイミダゾールジペプチド(アンセリン・カルノシン)は抗酸化作用や疲労緩和、認知機能への効果が期待され、素材特性の評価や健康食品素材としての可能性も探られています。
日本ハム中央研究所

大阪市立大学(大阪公立大学)抗疲労研究チーム

阪市立大学(現・大阪公立大学)の抗疲労研究チームは、産官学連携による抗疲労食プロジェクトを推進しました。食品による抗疲労アプローチを重要なテーマとし、疲労の定量化や抗疲労成分の評価手法確立を目指した研究を行っています。
大阪市立大学(大阪公立大学)抗疲労研究チーム|抗疲労食プロジェクト

農研機構

研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)は、食品や農畜産物の機能性成分を基礎から評価する研究を行っています。農業・畜産分野における栄養機能性の科学的知見は、食品素材としての抗疲労成分の理解にもつながっています。
農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)

日本家禽学会

本家禽学会は鶏肉などの家禽素材に関する研究促進を目的とした学会で、イミダゾールジペプチド関連の研究会も開催されています。2025年5月には第15回イミダゾールジペプチド研究会が開催され、骨格筋内イミダゾールジペプチドの含量やストレス影響などの研究発表が行われました。
日本家禽学会

日本食品科学工学会

本食品科学工学会は、食品の機能性、安全性、加工技術、食と健康の関係など幅広いテーマで学術交流を行っている団体です。公式サイトでは、学会活動や研究事例を通じて食品素材の機能性に関する情報が発信されています。
日本食品科学工学会

日本補完代替医療学会

本補完代替医療学会(JCAM)は、補完・代替医療の視点から健康・生活習慣関連の研究を促進する学会です。抗疲労成分としてのイミダゾールジペプチドについても、日本補完代替医療学会誌において「新規抗疲労成分としてのイミダゾールジペプチド」の総説が掲載されています。
日本補完代替医療学会

上記の機関・学会活動に共通して見られるのは、以下のような疲労・抗疲労に関する研究テーマです。
・イミダゾールジペプチドを含む食品素材の機能性評価
・抗酸化作用と疲労緩和の関連性
・疲労の定量化と評価方法の標準化
・食品・栄養アプローチによる健康維持・生活改善への応用
これらの活動は、科学的根拠に基づいた機能性評価を進めるうえで重要な役割を果たしています。

監修:梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック 院長、医師・医学博士)